クランクケースに張り付いているガスケットを、スクレーパーで剥がしていきます。
使用する主なツール

メンテナンス手順
Step 1 : 適切なスクレパーを選ぶ
まずは、刃幅が狭いスクレーパーでガスケットを剥がしたところ、スクレーパーの刃先に力がダイレクトに伝わる感じがして操作しやすいですね。
試しに、刃幅の広いスクレーパーでもガスケットを剥がしてみたところ、張り付いてるガスケット面が狭い場合は、剥がれはするのですがスクレーパーの刃先に力がダイレクトに伝わらない感じがして、操作しにくいです。また、張り付いているガスケットの面が広い場合は、刃先の力が分散してしまい剥がすことがかなり困難です。
ということで、バイク用クランクケースのガスケット剥がしは、刃幅の狭いスクレーパーの方を選ぶ方がいいようですね。
Step 2 : 下地を傷つけないようにガスケットを剥がす
引き続き刃幅の狭いスクレーパーを用いて、クランクケース全体のガスケットを大まかに取り除きます。
ガスケットを取り除いた後に、クランクケースのガスケット接触面を確認したところ、ガスケット接触面の一部がスクレーパーで削り取られていました。(参照:写真内の赤色破線部分)
クランクケースの素材はアルミニウムのため、刃先に大きな力がかかる刃幅の狭いスクレーパーを用いると、簡単にクランクケースまで削り取られる恐れがあります。よって、今更ではありますが、スクレパーを使用する場合は対象物(今回はクランクケース)の面とスクレーパーの面をきっちりと合わせた上でスクレーパーを動かす必要がありますね。
次回の作業では、CRM250R用クランクケースに固着しているスタッドボルトを取り外します。