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#01 サスペンション リンケージ部分の清掃とグリース塗布

AMA モトクロスチーム「Troy Lee Designs」のメカニックであるJordan Troxell氏が、サスペンション リンケージ部分の清掃とグリス塗布方法を解説した英語動画です。この動画を基に、日本語にて作業概要をご説明いたします。

【動画及びキャプチャー画像の引用】
 How To Clean and Grease Suspension Linkage

【メカニック(解説者)】
 Jordan Troxell (所属チーム:Troy Lee Designs / Lucas Oil / Honda)

【担当ライダー】
 Tarah Gleger / Jessy Nelson

【使用バイク】
 HONDA CRF250R

※ 以下のボックス内文章は、引用動画にて説明されている内容を日本語意訳した文章です。

使用する主なツール

ソケット
ソケット
ラチェット
ラチェットハンドル
めがねレンチ(ボックスレンチ)
めがねレンチ(ボックスレンチ)
ドライバー
ドライバー
バイクスタンド
バイクスタンド

使用する主な用品

耐水性グリース
耐水性グリース
スレッドコンパウンド
スレッドコンパウンド
キッチンペーパー
キッチンペーパー

メンテナンス手順

作業概要

How_To_Clean_and_Grease_Suspension_Linkage_0036

今回は、リンケージの取り外し方法、リンケージのベアリングにグリースを塗る方法、それからリンケージを組み付ける方法をご説明します。通常、この作業は30〜45分程度で実施することができます。

新車に乗り始める際に注意すべきことは、リンケージのベアリングにはグリースが塗られていますが、比較的早くグリスがなくなってしまうということです。ケアを怠ると、20〜30時間程度の走行でベアリングを交換せざるを得ないこともあります。

この動画での「新車」とは、競技専用のモトクロッサーを前提として説明されています。公道走行を前提としたナンバー付きバイクのメンテナンスサイクル(メンテナンスを実施する目安となる走行距離)は、競技専用車よりもかなり長く設計されています。

また、この動画での「ケア」とは、納車後に実施するリンケージ部分のベアリングに対するグリース塗布作業などです。

Step 1 : クッション アーム後部のボルトを取り外す

How_To_Clean_and_Grease_Suspension_Linkage_0148

ホンダのリンケージ部分はシンプルに設計されており、17mmと19mmのボックスレンチで取り外すことが出来ます。

Step 2 : クッション アーム前部のボルトを取り外す

How_To_Clean_and_Grease_Suspension_Linkage_0203

「クッション アーム」という名称は、メーカーやバイク車種によって異なることがあります。本名称は、HONDA CRF250R(2015年式)のパーツリストに記載されいてる名称を参考にしております。

Step 3 : クッション コネクティング ロッドを取り外す

How_To_Clean_and_Grease_Suspension_Linkage_0208

「クッション コネクティング ロッド」という名称は、メーカーやバイク車種によって異なることがあります。本名称は、HONDA CRF250R(2015年式)のパーツリストに記載されいてる名称を参考にしております。

Step 4 : クッション アームを取り外す

How_To_Clean_and_Grease_Suspension_Linkage_0215

Step 5 : クッション アーム部分のカラーを取り除く

How_To_Clean_and_Grease_Suspension_Linkage_0253

これからの作業はグリースなどの化学品を使用するため、手袋をはめて作業します。

マイナスドライバーを使用して、クッション アーム部分に取り付けられているカバーを取り除き、中のカラー(円筒のパーツ)を取り出します。

Step 6 : オイルシール部分の古いグリスを取り除く

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マイナスドライバーを使用して、クッション アーム部分に取り付けられているオイルシールの内側や外側に付いている古いグリスや汚れを取り除きます。

Step 7 : ペーパーでベアリング内のグリスを拭き取る

How_To_Clean_and_Grease_Suspension_Linkage_0347

ベアリングの内部をペーパーで掃除する場合、ベアリング内のニードル(細い棒状のパーツ)が簡単に飛び出してしまうので注意が必要です。

この作業で使用するペーパーは、キッチンペーパーを使用すると作業しやすいかと思います。キッチンペーパーをベアリング内部に押し込み回しながら、ベアリング内部の古いグリスを拭き取ります。

Step 8 : ベアリング内に新たしいグリースを塗る

How_To_Clean_and_Grease_Suspension_Linkage_0418

先の尖ったマイナスドライバーなどに新しいグリースを付けて、ベアリング内にグリースを塗ります。

Step 9 : カラーを取り付ける

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グリースを塗布したベアリング内にカラーを組み付けて、はみ出したグリースを拭き取ります。

Step 10 : すべてのベアリングに対してグリースを入れ替える

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クッション アームとクッション コネクティング ロッドに取り付けられているすべてのベアリングに対してStep 5 〜 9の作業を実施することで、古いグリースや汚れを拭き取り新たなグリースを塗ります。

Step 11 : ボルトにスレッドコンパウンドを塗る

How_To_Clean_and_Grease_Suspension_Linkage_0446

リンケージを固定するボルトがリンケージ内で自由に回転できるように、ボルトにスレッドコンパウンドを塗ります。

ここでの「リンケージ」とは、クッション アームとクッション コネクティング ロッドを総称していると思われます。なお、ボルトにスレッドコンパウンドを塗ると、ボルトが固着しにくくなります。

Step 12 : トルクレンチを使用してクッション アームのボルトを締め込む

How_To_Clean_and_Grease_Suspension_Linkage_0525

クッション アームをバイクに仮組みします。

その後、トルクレンチを使用してボルトを締め込みます。締め込みトルクは、対象バイクのサービスマニュアルを参照してください。

Step 13 : クッション コネクティング ロッドを組み付ける

How_To_Clean_and_Grease_Suspension_Linkage_0604

Step 14 : バイクを下に押してリヤショックを伸縮させる

How_To_Clean_and_Grease_Suspension_Linkage_0628

バイクをバイクスタンドから下ろし、バイクのシート部分を何度か下に押してリヤショックを伸縮させます。これで、サスペンション リンケージ部分の清掃とグリス塗布の作業は完了です。
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