シートスポンジが傷んでいる場合は、その部分に補修用スポンジを貼り付けて補強します。補修用スポンジには厚さがあるため、そのまま貼り付けてしまうと表面が出っ張ってしまいます。よって、補修用スポンジを貼り付ける部分をその厚さの分だけ削り取ります。
ホンダ CRM250R(R)
使用する主なツール


メンテナンス手順
事前準備:シートスポンジの状態確認
シートカバーを取り外した後、シートスポンジの状態を確認します。古いバイクの場合は、シートスポンジがかなり劣化していることがあります。
今回使用するCRM250R(R)は20年以上前のバイクですので、シートスポンジの状態はかなり悪く、太腿が当たる部分のスポンジが剥がれ、またシートスポンジの中央に亀裂が入っています。通常このまで劣化している場合は、シートスポンジごと新品に交換する方が費用対効果が高いかと思いますが、今回はシートスポンジの修理方法をご紹介するために、このシートスポンジを修理していきます。
Step 1 : 補修用スポンジを用意する
シートスポンジを修理するために、シート状に加工されている補修用スポンジを用意します。ご用意される補修用スポンジは、該当バイクのシートスポンジと同じ素材が一番いいかと思います。
なお、スポンジの硬さがやや異なることを気にされない方であれば、工具箱の下に敷くシート状のスポンジ(衝撃吸収シート)が入手しやすいかと思います。
Step 2 : 補修用スポンジを大まかにカットする
Step 3 : シートスポンジの補修部分を整形する
補修用スポンジをそのまま貼り付けると、補修用スポンジの厚さの分だけ表面が出っ張ってしまいます。よって、補修用スポンジの厚さの分だけ(補修用スポンジの厚さが5mmの場合は5mm程度)、補修用スポンジを貼り付ける部分を削り取ります。