ドリブンスプロケット(リヤスプロケット)をホイールに取り付ける際には、スプロケットを変形させないために複数個あるねじを均等に締め付けます。また、ねじにスレッドコンパウンドを塗ることで、ねじの固着を予防することができます。
「ドリブンスプロケット」は「リヤスプロケット」や「Rスプロケット」とも呼ばれています。
【使用バイク】
ホンダ CRM250R(R)
使用する主なパーツ

使用する主なツール




使用する主な用品


メンテナンス手順
Step 1 : スプロケットの取り付け面を清掃する
スプロケットの取り付け部分(リヤホイールハブと接する面)に泥などのゴミが付いていると、スプロケットが取り付け部分に対して斜めに付いてしまい、スプロケットが回転する際にぶれが生じてしまいます。よって、スプロケットを取り付ける前に、取り付け部分をきれいに清掃しておきます。
Step 2 : 取り付けボルトにスレッドコンパウンドを塗る
スプロケットを取り付けるボルトは大きな荷重がかかっており、なおかつ走行中に泥や水が侵入してきますので、このボルトは傷みやすいです。よって、ボルトを締め付ける前に、ボルトの曲がりや削れ具合などを確認して問題のないボルトだけを使用します。
また、このボルトは固着しやすいため、固着を防止するためにボルトにスレッドコンパウンドを塗って締め付けます。
参考までに、HONDA CRM250Rのサービスマニュアルでは、CRM250R(K)(通称1型)のこのボルト部分には推奨エンジンオイルを塗布するように指示されており、CRM250R(R)(通称3型)のこのボルト部分には何も指示されていません。
Step 3 : スプロケット取り付けボルトを均等に締める
スプロケットは複数(CRM250R(R)の場合は6本)のボルトでリヤホイールハブに取り付けますので、スプロケットを歪ませないために、また一部分のみ過大な力がかからないように必ず均等に締め込んでいきます。
ある程度の所まではT型ハンドルを使用して素早く締め込み、本締めする際には大型のラチェットハンドルに変えて締め込んでいきます。