2ストローク(2スト、2st)エンジンバイクのミッションオイルを抜く前に、5分間程度エンジンをかけてエンジンオイルを暖めることで抜きやすくします。その後、ドレンボトルを外してエンジンオイルを抜き取ります。
ホンダ CRM250R(R)
使用する主なツール


※ オイルフィラーキャップが固着している場合は、ウォータープライヤーやペンチを使用します。
使用する主な用品

メンテナンス手順
事前準備:新品ドレンプラグワッシャーを用意する
※ 解説動画ではこの作業を省略しております。
ミッションオイル交換時には、ドレンボルト(このボルトを抜くとミッションオイルが抜けます)のドレンプラグワッシャーと、とミッションオイルの注入レベルを調べるためのボルト付近のシーリングワッシャーを新品に交換しますので、これらの新品を事前に用意しておきます。
もしこれらを新品に交換しない場合、このワッシャー付近からミッションオイルが漏れだす可能性がありますので、ミッションオイルを交換する度にこれらをすべて新品に交換します。
Step 1 : ミッションオイルを温める
ミッションオイルが冷えているとミッションオイルが抜けにくいため、せっかく交換しても古いミッションオイルがクランクケース内に大量に残ってしまうことがよくあります。これを防ぐために、バイクのミッションオイルを交換する前にバイクに乗って、ミッションオイルを温めておきます。
夏と冬とではミッションオイルの温まり方が異なるので、その時に気温に応じてミッションオイルを温める時間を(バイクに乗る時間を)調整します。目安としては、クランクケースに手で触ってみて温かいと感じる程度がよいかと思います。なお、暖めすぎるとミッションオイル交換時に火傷してしまう可能性があるため、暖め過ぎには注意してください。
Step 2 : ドレンボルトを外してミッションオイルを抜く
オイルトレー(オイル受け)をドレンボルトの真下に置いた後に、ドレンボルトを緩めてミッションオイルを抜きます。その際に、オイルフィラーキャップ(ミッションオイルを入れる穴を塞いでいるキャップ)を取り外してからドレンボルトを抜くと、オイルがすごい勢いで飛び出てきて回りを汚してしまうことがよくあります。
よって、オイルフィラーキャップを付けたままドレンボルトを抜いて、オイルが出てくる勢いがなくなった時点でオイルフィラーキャップを取り外すことで、クランクケースの上部から空気が入ってきてオイルが抜けやすくなります。
Step 3 : ドレンボルトの接触面を研磨する
ドレンプラグワッシャーとドレンボルトが接する面が荒れていると、ここからオイルが染み出してしまう可能性があります。よって、もしドレンボルトの接触面が荒れている場合は耐水ペーパーで接触面を研磨します。
使用する耐水ペーパーの番手は接触面の荒れ具合で決めますが、汚れが固着している程度であればまず600番程度の耐水ペーパーを使って汚れを落とし、その後に1,000番程度の耐水ペーパーを使って表面を滑らかにします。
なお、ドレンプラグワッシャーは新品交換しますので表面を修正する必要はありません。