ブレーキをスムーズにかけることができ、なおかつブレーキが引きずらないように、ブレーキパッドを固定する部分やアンカーピンに耐熱グリースを塗ります。もしアンカーピンにサビや段差が生じている場合は、耐水ペーパーを用いてサビや段差を削り落とします。
ホンダ CRM250R(R)
使用する主な用品




メンテナンス手順
事前準備 : ブレーキ用耐熱グリースを用意する
ブレーキが適切に動作するためには、ブレーキパッドやブレーキパッドを固定するためのアンカーピンなどにグリースを塗る必要があります。
一方で、摩擦熱によってブレーキパッドやアンカーピンは非常に高温になりますので、通常のグリースをそれらに塗ると熱で溶け出してしまいます。そうすると、溶け出したグリースがブレーキディスクやブレーキパッドに飛び散って、ブレーキが利かなくなってしまいます。
このようなことから、ブレーキキャリパー内の部品(ブレーキパッドやアンカーピンなど)には耐熱グリースを使用する必要があります。今回は、ワコーズの耐熱シリコーン ブレーキグリースを使用します。
Step 1 : 耐熱グリースをブレーキパッド固定部分に塗る
ブレーキをスムーズにかけることができ、なおかつブレーキが引きずらないように(ブレーキを離してもブレーキが利いたままにならないように)、ブレーキパッドを固定する部分に耐熱グリースを塗ります。
その際、耐熱グリースが振動などで飛び散ることを防止するために、耐熱グリースは薄く塗ります。また、耐熱グリースを付けすぎた場合は、キッチンペーパーなどで拭き取ります。
Step 2 : アンカーピンのサビや段差を削り取る
ブレーキパッドを固定するためのアンカーピンは、振動や高温、雨や泥水などによってサビやすく表面に段差が出来やすい部分です。よって、アンカーピンを取り付ける前に、表面のサビや段差を確認します。
もしアンカーピンの表面にサビや段差が生じている場合は、目の細かな600番程度の耐水ペーパーを用いてサビや段差を削り落とします。
Step 3 : アンカーピンに耐熱グリースを塗る
アンカーピンをブレーキキャリパーに取り付ける前に、耐熱グリースをアンカーピンの表面に塗ります。Step 1で示したブレーキパッドの場合と同様に耐熱グリースは薄く塗り、耐熱グリースを付けすぎた場合はキッチンペーパーなどで拭き取ります。