必要な材料は、ビニールチューブとボトルだけです。ボトルのキャップに電動ドリルで穴をあけて、ビニールチューブを通して製作完了です! シンプルなツールですが、これがないとブレーキフルードを交換できないため非常に重宝するツールです。
ホンダ CRM250R(R)
使用する主なツール






使用する主な用品

※ ビニールチューブはガソリンやオイルによって劣化しやすいため、「耐油」のビニールチューブをご用意されることをオススメします。
メンテナンス手順
事前準備 : 耐油ビニールチューブを用意する
ブレーキキャリパーには、ブレーキフルードを抜き出すためのねじが用意されています。このねじはブリーダースクリューと呼ばれ、ねじ中央部分に穴があいています。ブリーダースクリューを緩めるとこの中央部分の穴からブレーキフルードが出てきますので、ブレーキフルード交換の際にはこのブリーダースクリューを開閉しながら作業を行います。当然ながら、ブレーキフルードを交換する時以外はこのねじは締め込まれています。
ブレーキフルードを交換する場合は、このブリーダースクリューにビニールチューブを取り付けて、ビールチューブのもう片方には古いブレーキフルードを集めるためのボトル(瓶)を取り付けます。このようにする理由は、ブレーキフルードがブレーキパッドやブレーキディスク、塗装された周辺パーツに飛び散らないようにするためです。なお、ブレーキフルードは塗料を劣化させる力が強いため、ブレーキフルードが飛び散ると周辺パーツの塗装が剥げやすくなります。
ブリーダースクリューに取り付けるビニールチューブを用意するために、ブリーダースクリューの外径とビニールチューブの内径を測定します。ご用意頂くビニールチューブの内径は、ブリーダースクリューの外径よりも少し(2〜3mm程度)小さくしてください。参考までに、CRM250R(R)のブリーダースクリューの外径は約7mmで、今回使用するビニールチューブは内径が4.5mm程度で外径が5.5mm程度です。
ビニールチューブはガソリンやオイルによって劣化しやすいため、「耐油」のビニールチューブをご用意されることをオススメします。
なお、取り出したブレーキフルードを受け取るためのボトル(瓶)も事前にご用意ください。インスタントコーヒーの瓶は、ボトル本体が透明なので取り出したブレーキフルードの状態を確認しやすく、なおかつキャップ(盖)がプラスチック製で加工しやすいためオススメです。
Step 1 : 穴をあける場所にセンターポンチを打つ
Step 2 : 電動ドリルでボトルキャップに穴をあける
ボトルキャップにあける穴はビニールチューブ外径よりもほんの少し小さくして、ビニールチューブが抜けにくくします。このような場合は、最初にビニールチューブの外径よりも0.5mm程度小さい刃を用いて穴をあけて、穴のサイズが足りなければ少しずつ(0.5mm程度ずつ)刃の外径を大きくしていきます。